社会の歪みは子供に端的に現れる。親のせい、といって済ませてしまっては簡単すぎる気がする。別段過去の親たちが今の親たちと比べ、とりたてて偉かった訳ではなく、ただ、彼ら彼女らは、より正常な世界の常識の中で生きてきただけのではないか。
ローマなどの歴史でも、爛熟期を過ぎて腐敗しだすあたりから、子供からおかしくなっていったのだろうか。
2007年2月28日水曜日
2007年2月21日水曜日
You're the expert
現在、週一で、小児精神科の見学を課せられている。卒業後はおそらく神経内科(または、人嫌いが長じたら病理)の研修をすることになると思うが、今から決め込むのも何だし、本来は一般内科・家庭医の見学をするという趣旨なのだが、同じ見学ならばこういうのも良かろう(かつ、面倒も少ない?)、ということでarrangeした。
精神科に特有な現象なのだろうか、患者の思いこみをvalidateすることが重要らしい。アメリカの褒め捲り文化による面もあるだろう。ポイントはどうやら、おおよそ正しいと思われることをいったら、大袈裟にうなずく。違うことをいったら、直接は否定せずに、正しいと思われることを説明して患者自身に正しいことをいわせ、そこで大袈裟にうなずく。
精神科に特有な現象なのだろうか、患者の思いこみをvalidateすることが重要らしい。アメリカの褒め捲り文化による面もあるだろう。ポイントはどうやら、おおよそ正しいと思われることをいったら、大袈裟にうなずく。違うことをいったら、直接は否定せずに、正しいと思われることを説明して患者自身に正しいことをいわせ、そこで大袈裟にうなずく。
2007年2月19日月曜日
ヒト幹細胞に関する疑問
今月の翻訳を終えた。IVF(人工授精)に関して。疑問が一つ。
Stem cellの多くはIVFの廃棄胚から取られるが、IVF治療を受けるからには母体の高齢など、何らかの生物学的な障壁を抱える胚達である。これを治療などに用いようというのだ。つまり、遺伝的あるいは後成的に「望ましくない」細胞を、ヒトに導入する?この問題に関しては、提起されるのを聞いたことがないが、考えておいた方が良さそうだ。
(著注、念のため。優生学的趣味は微塵もない。むしろそれに対抗するのが人類の選んだ道だということは、重々承知である。ここでは人間に関してではなく生物的organismとしてのHomo sapiensに関して分析していると考えてください)
Stem cellの多くはIVFの廃棄胚から取られるが、IVF治療を受けるからには母体の高齢など、何らかの生物学的な障壁を抱える胚達である。これを治療などに用いようというのだ。つまり、遺伝的あるいは後成的に「望ましくない」細胞を、ヒトに導入する?この問題に関しては、提起されるのを聞いたことがないが、考えておいた方が良さそうだ。
(著注、念のため。優生学的趣味は微塵もない。むしろそれに対抗するのが人類の選んだ道だということは、重々承知である。ここでは人間に関してではなく生物的organismとしてのHomo sapiensに関して分析していると考えてください)
2007年2月18日日曜日
はじめに
本blogは、米国Washington DCのGeorgetown大学でMD/PhD課程に通う、高垣堅太郎の、医学生としての活動の記録です。
2002年に入学してから、2年間は学科の講義を中心に学びました。そちらについては、医学書院の週間医学界新聞に掲載された連載をご覧ください。
MD/PhD課程の一環として、2004年からmedical schoolを休学し、現在に至るまで、脳神経科学の博士課程に在学いたしております。
2008年夏より本格的にmedical schoolに復帰して病院での研修を再開いたしますが、それまでにも、少しずつではありますが病院での見学などを課されているので、当面はその様子について書き留めようと思います。機会があればここに残したメモをもとに、きちんとした連載のようなものを再開しようかと思います。
病院に戻るときっと忙しくなるので、忙しくても続くよう、blogの方針としてはきちんとした文章をしたためるのではなく、雑感を手短にメモするにとどめる予定です。しかしせっかくなので、本人以外にも通じるとよいとは考えます。意味不明な箇所があれば投稿によってご指摘ください。時間のあるときに、可能な限り、修正しようと思います。
2002年に入学してから、2年間は学科の講義を中心に学びました。そちらについては、医学書院の週間医学界新聞に掲載された連載をご覧ください。
- 第1回 アメリカの医学教育課程
- 第2回 メディカルスクールの入学審査(前編)
- 第3回 メディカルスクールの入学審査(後編)
- 第4回 プロフェッショナリズム教育
- 第5回 医学生の日常生活
- 第6回 ローン地獄をめぐって
- 第7回 授業の様子
- 第8回 物質依存と医学生
- 第9回 解剖実習とアメリカ人の身体観
- 第10回 メンター制度と米国メディカルスクール留学について
MD/PhD課程の一環として、2004年からmedical schoolを休学し、現在に至るまで、脳神経科学の博士課程に在学いたしております。
2008年夏より本格的にmedical schoolに復帰して病院での研修を再開いたしますが、それまでにも、少しずつではありますが病院での見学などを課されているので、当面はその様子について書き留めようと思います。機会があればここに残したメモをもとに、きちんとした連載のようなものを再開しようかと思います。
病院に戻るときっと忙しくなるので、忙しくても続くよう、blogの方針としてはきちんとした文章をしたためるのではなく、雑感を手短にメモするにとどめる予定です。しかしせっかくなので、本人以外にも通じるとよいとは考えます。意味不明な箇所があれば投稿によってご指摘ください。時間のあるときに、可能な限り、修正しようと思います。
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