2008年12月4日木曜日

Amyloidosis

ICUを通りかかったら、ほかのチームのレジデントが、「ちょっとおいで」、と。「一目見ただけで診断できるでしょ?」

そこには、アミロイドーシス末期の患者さん。まるでNetter図譜の戯画のような状態で横たわっている。

小錦のような体型で、皮膚だけ若干萎縮させた感じ。すごい巨舌症、風船ガムを噛んでいるかのよう。黒人さんなのだが、それでも黄疸がはっきりとわかるくらい黄色い。顔や体中に、皮下出血の痣が。もちろん呼吸器である。Foleyからは血尿がしたたっているのだが、どこかに漏れがあるらしくて、床にも小さなピンクの水たまり、これがまた凄惨。

こういうのは、教科書では、絶対に勉強できない感触なのだ。はらわたのあたりに、刺さってくる。

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