2008年12月26日金曜日

鉛の部屋

大学病院のガン病棟。仰々しいエアロックに守られている(抗ガン剤によって白血球が少なくなっていると、くだらない黴菌にもかかりやすくなるのだ)。現実にはスタッフの出入りが激しいので、エアロックもあまり有効ではない気がするのだが、まあ、仰々しさには変わりない。で、そのガン病棟の一角にはさらに仰々しい、重い扉の病室がある。放射性同位体を服用して放射線治療を受けている患者を、隔離するためである。

毒をもって毒を制する。そこに、西医の原点が、あるのだ。

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