2009年1月19日月曜日

高等な秘書

先日当直で、small bowel follow-throughがなかなかスケジュールできない患者さんを、放射線科に連れて行った。この検査はバリウムを飲んで、それを胃から大腸の入り口までフォローするというもの、普通4,5時間かかる。

で就任式の嵐の前の静けさで、小児の新患もなく静かだし(危急でない手術やEEGなどといった検査入院がない上、ワシントンDC一円の救急車はみな病院近くに待機なので、小さな病院からのむずかしい症例の搬送もストップしている)、だからずっと放射線科でうろうろ、患者さんとおしゃべりしたり、検査の過程を見たり、読影室で夜勤のレジデントと雑談したり、教えてもらったりしていた。

レジデントと会話するとたいてい、最初に、何科に進む予定かを聞かれる。夜勤の放射線科のレジデントに、内科か、神経内科か、まあどちらにしてもpreliminary yearのインターンをする予定だ、といったら、「僕も内科はちょっとやったけれども、放射線科にしたら」だって。放射線科だと、一晩当直して、次々と臨床判断を下してゆく。内科だと、実をいうと検査結果を追っかけたりコンサルトを追っかけたりと、秘書のような仕事がほとんどだというのだ。まあ特に、アメリカの内科は手技をほとんどしないし、何でもコンサルトに丸投げする体質があるようだから、特に空しいという面もあるのかもしれないが、まあ確かに、いうとおりではある。

でも、免許のために1年だけpreliminary internをやるのであれば、内科くらいしか、選択肢がないのだ。

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