「○○はソーセージと一緒。どうやって作るかは、知らない方がいい」というのは、米語ではごく使い古された言い回しである。○○には法律、とか、いろいろなことばを当てはめてよいが、「赤ちゃん」というのは、どうだろう。
映画Alien。Ridley Scott監督は感染者の腹部からエイリアンが孵化するシーンを創造するにあたって、どう考えても、人間の出産をイメージしているとしか思えない。血や羊水が飛び散る中で、どう考えても出てくるはずのない穴から、母胎を破壊しながら赤ん坊は生まれてくる。しかも元気がよかったりすると、まさにalienのような叫び声を出す。
しかも現実は映画よりもグロテスクなのである。生きるというのは決してきれい事ではない。ヌメヌメ、ドロドロした穢い営みという側面は必ず、そこにある。それを実感する周産期病棟の毎日だ。
いや、ここまで血みどろなのはちょっとどうかと……(笑)
返信削除てか、世界がこれだけ都市化し人工化しているのを気持ちの上で補償しようとして、スプラッターやらスラッシャーやらの拷問ムービーが流行っているのかもしれません。
もっと言えば、現実そのものが少なからぬ人びとにとって屠殺工場と化しているのかも。。