「おそらく臨床研修には進まない」などということをいうと、いろいろと説明が面倒なので、志望科を聞かれたときは、「神経内科がもっとも可能性が高いけれども、まだわからない」と答えることにしている。春先あたりになってきたら、この答えでは通用しなくなるのが、考えただけで面倒くさい。
で、そのstandard answerをいったら、「Oh, a neurologist, eh? You want to diagnose the untreatable, and treat the undiagnosable, OK。治療できない疾患を診断して、診断できない疾患を治療しよう、ってやつね。」とからかわれてしまった。
脳の研究に従事すればするほど、この言葉が真実をついてる部分があることは、否めない。神経内科の疾患というのは、診断がついた頃にはもう根本的には治療できないものと、脳の複雑性から発するために単純な化学療法では手も足も出ないようなもの(あるいは金槌で時計を修理するようなもの)が、ほとんどである。
2008年11月1日土曜日
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